おニューの、おニュー。
「見て見て~!これ、おニューなの。」
と嬉しそうに真新しいスケジュール帳を開く友人。
「お、いいね。心機一転、流れが変わりそうね。」
と答える私。
こういう女性らしい普通の会話もしています、はい。
しかし、それもここまで。
私:「しかしアレだね。おニューってそろそろ死語だよね。若者との会話ではNGワード(←死語)だよね。」
友:「・・・そう言われたらそうだね。万人に躊躇なく使ってたわ。恥ずかしい。」
私:「でも、おニューってさ、現代語だと何て言うんだろう?知ってる?」
友:「今この瞬間までおニューって言ってた私が知る訳ないじゃん。」
私:「私もさ、死語なのでは?と感じつつも、おニュー以上に語呂の良い代替ワードが見つからずに恐る恐るおニューって言っちゃてるんだよね。いい加減卒業したいのに。」
友:「おニュー以上におニューを表現出来る、おニュー以上に語呂の良い単語ってそうそう無いと思うんだけど・・・」
と言う事で、友人のスケジュール帳の話題にはその後一切触れる事無く、
「おニュー」の現代版を模索しました。
①新品・・・基本に返りすぎ、遊びが無さすぎで却下。
②新しいやつ・・・守りに入りすぎ、抽象的過ぎて却下。
③New Arrival・・・会話のリズムが乱れる、単語に力がありすぎて、主題を見失う恐れがあるため却下。
こうして考えてみると、改めておニューという言葉の凄さを思い知らされる。
無数に生まれては消える流行語の中で、長く愛されている理由がよく分かる。
これを超える単語を導き出すのは、「おニュー」にどっぷり浸かって生きてきた私達には無理だと思った。
そうして私達が辿り着いた答えは、
「これからも胸を張って、おニューって言う」
でした。
おニューの寿命があとどれくらいか分からないけど、
おニューを超える言葉が生まれるのが楽しみでなりません。