思慕。

何年かに一度、ふと想いを馳せる人がいる。

 

あの頃の私は、彼に特別な感情なんてひとつも抱いていなかった。

それに、あの頃の私には、

彼よりももっと大切な人や出来事が、沢山あった。

 

 

彼に会えなくなって約20年。

信じられないけど、あの時大切だった誰よりも彼の事を思い出す。

まさかこんなにも私の心に彼の存在が刻まれているなんて、思いもしなかった。

気付くの、遅すぎだよね。

 

 

「この間久々に見かけたけど、相変わらず元気にやってたよ」

友人づてに時折入る情報に、ほっとする。

ほっとするのと同じくらい、私の前には一度も現れてくれない事に悲しくなる。

神様って結構イジワル・・・なんて、やり場のない悲しみを逆恨みに変えてみたり。

 

 

 

 

 

あーあ、元気でやってんのかな。

 

 

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トランプマン

 

 

 

 

問診。

突然ですが、一句。

 

アラフォーは

仕事 子育て 老化阻止

耐え所だよ 人生の

 

 

あらゆる場面であらゆる年代の方々に板挟みなアラフォーの皆さん、

毎日フル回転、お疲れ様です。

配偶者・子供の有無に関わらず、

誰もが人生で一番忙しくて、一番悩ましい時期なのではないかと思います。

 

自分の時間、取れてる?心身のケア、出来てる?

まぁいいやって、ついつい後回しにしちゃってない?

たまには立ち止まって、自分の事も見てあげて下さいね。

 

って、暇を持て余してる無職女に言われても説得力が無いでしょうけど・・・

 

 

 

先日、2年振りに婦人科検診を受けてきました。

特に異変が起きた訳でも無いんですけどね。

性病とか妊娠の可能性が「無」な事など、疑う余地も無いんですけどね。

年も年だから、ほら。自己管理の一環として。大人の責任ってやつ。

 

今回お世話になった病院は凄く親切で丁寧で、

問診票がとにかく細かい。

そして、ある質問の前で、筆が止まる。

 

 

「現在、彼氏はいますか?」

 

さっき配偶者の有無聞いたじゃーん。まだ掘るの?

ま、しょうがないよね、婦人科だもんね。

そんなの聞かれる事なんて、もう慣れてるし、

「いいえ」って答えるのには、もっと慣れてる。

 

その後、問診票をもとに看護師さんに追加で問診される訳ですが、

やはりパートナーの有無に関しては、グイグイ掘ってくる。

ま、しょうがないよね、婦人科だもんね。

 

 

看:「ご結婚はされていないという事でしたが・・・現在彼氏さんは・・・

   いらっしゃらないんですね?」

 

私:「はい」

 

看:「ちなみに・・・どの位の期間、いないですか?」

 

 

 

 

キターーーーー!地雷キターーーーーー!!

 

(どうしよう?ホントの事、言う?言ったら絶対引くよね?変な空気流れるよね?

いつもだったら適当にごまかすけど、ここは病院。

正確な診断の為には真実を述べるのが患者の務めだよね?)

この間1秒。そして私の出した答えは

 

 

 

 

 

 

 

「さっ・・・3年くらいですかね・・・?(泳ぐ目)」

 

 

・・・言えなかった。 それどころか1/3もサバ読んじゃった。

体重90kgの人が、30㎏ですって言ったのと同じですからね。

 

ごめんなさい、看護師さん。ごめんなさい、神様。

 

 

それにしてもさ。

えげつないほどサバを読んでも、3年。

3年だって十分長いよね。

それに気づいてゾッとした。

 

 

寒波のせいかな、いつもより寒さが身に沁みるのは。

 

訪問者。

半年くらい前からなんですが、夜分遅くにインターフォンが鳴り、
モニターを確認すると、見知らぬ若い男性のどアップ。
 
ってな事が何度かありまして。
 
マンションか部屋番号の間違いなんでしょうが、
滅多に鳴る事のないインターフォンの音は、心臓への負担が半端ない。
 
出張ホストを雇う財力も、若い男が訪ねてくる予定も皆無ですからね。
当然無視しますわ。
と言うかさ、2回くらい鳴らして音沙汰なかったらさ、
「アレ?間違えてるかな?」って思いません?
電話なりメールなりで、訪問先の人に確認しません?
 
 
参った事に、全然へこたれないんですわ、彼等。
前回なんて、夜中の1時過ぎから1時間くらい、10分間隔で鳴らされましたから。
 
 
 
私は問いたい。
それでも鳴らし続ける、その自信の根拠は何?
まぁ、無視し続ける頑固な私も悪いんですけど。
夜中ですしね、一応女一人暮らしですしね、怖いんですよ、やはり・・・
 
 
でもね、ふと思ったんです。
もしかしてこれは、長年続く干ばつ被害ならぬ「男ばつ被害」を見るに見かねた
神様からのプレゼントなのでは?と。
 
上記の可能性をふまえ、今度恵みの雨雲が訪れた暁には、
逃さずキャッチしたいと思います。
 
今夜から早速雨乞い。グフ。

2015という年。

ついに2015年もクライマックスですね。

今年もひとり、家でひっそり。いつもと変わらぬ年越しです。

 

年末年始に限らず、おおよそのイベントをぬるりと通過してしまい、

四季の移り変わりやメリハリを感じない罰当たりな生活を送っていますので、

今年はきちんとこの一年を振り返ってみようと思います。

 

 

<春>

今年も一年よろしくねって言われてたのに、私もそのつもり満々だったのに、

予想外の展開により、急遽契約期間終了。慌ただしく会社を去る。

そして、慌ただしく次の職場へ。

 

<夏>

3年振りにぎっくり腰になる。克服出来たと思っていたので、結構ショック。

 

<秋>

長期派遣の案件だって言われたのに、私もそのつもり満々だったのに、

予想外の展開により、半年で派遣期間終了。

友人だけでなく、派遣会社の方からさえも憐憫のまなざしを送られる。

 

<冬>

派遣期間終了。次の派遣先も決まらぬまま、社員の方に心配されながら会社を去る。

そして数日前。5ヶ月ぶり、今年2度目のぎっくり腰になる。

今年はもうないでしょと余裕をかましていただけに、結構ショック。

 

 

今年を漢字一文字で表すならば、「切」です。

 

会社との契約が“切”れ、

ぎっくり腰で生活のリズム流れが“切”れ、

社会との繋がりや収入源が“切”れ・・・

 

 

 

 

チョットーマッテーチョットーマッテ、カミサマ?

切なすぎる。

 

 

年末だからって、振り返るんじゃなかった。

家でひとりでぎっくり腰なのに、振り返るんじゃなかった。

 

よいお年を。

 

 

 

 

 

イブ(’15)。

夕方にスーパーのお惣菜コーナーに行って気付いたよ。

今日、クリスマスイブですね。

惣菜コーナーの7割くらいがチキン料理で埋め尽くされてて、

ちょっと異様な光景だったよ。

 

今日と明日、誰とどんな風に過ごしますか?

チキン、食べました?ケーキ、買いました?プレゼント、用意しました?

 

私はと言いますとですね。面接でした。会社の。

ちなみに明日が、二次面接です。

 

よりにもよってクリスマス・・・!!って思った人は、たぶんリア充

だって面接が無かったら、家から一歩も出ていないし、誰とも話していないですもん。

 

 

 

 

 

ありがとう、面接。

 

 

今日がクリスマスイブなのはうっかり忘れていましたが、

何日か前にプレゼントも買いました(自分に)。

何年も前から欲しかったけど、なかなか最後の一歩が踏み出せなくて・・・

でも、今年は勇気を出しました!

 

 

 

 

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もうさ、これさえあれば何でも蒸せるワケ。

蒸して塩とかめんつゆとかオリーブオイルとかごま油かければ

間違いなく美味しいワケ。

夢のようじゃない?

何蒸そうかなって考えるだけで、ワクワクしちゃわない?

 

・・・まぁ、そんなイブです。

 

趣味・特技。

新しい人間関係を築いたり、新しい環境へ入ろうとする際、かなりの確率で
 
「趣味は?お休みの日は何してるの?」とか、
「習い事とかしてる?特技とかある?」って趣旨の話題を振られるんですが、
そのネタの使用頻度が高いって事は、面識のない者同士でもある程度盛り上がる話題って事ですよね?
特に飲み会やお見合いの席では、これ聞かないと始まんないでしょうよって空気ですし。
 
訊いた方は短時間で相手の特性を知る事が出来るし、訊かれた方も自分の好きな事なので楽しく話せる。
まさにWIN-WINの関係。誰も傷付かない。何て素敵な話題でしょう。
 
しかしですね、この質問。私にとっては苦痛でしかありません。
 
 
 
だって、無いんですもん。語れるほどの趣味なんて。
休みの日?休んでます。
 
若い頃は良かったさ。買い物~とか、友達とお茶~とか言っときゃ済んだから。
しかしですよ、年齢を重ねるにつれ、そうもいかなくなるじゃないですか。
内容によっては、「え、マジ?その歳で?」みたいなリアクション喰らったりするじゃないですか。
若い頃とは話の掘り下げ方が違う。みんな確実に趣味や特技へ対する造詣が深くなってる。
 
うかつに口に出せやしねぇ・・・。
 
ちなみに過去、うっかり口走って返り討ちにあったのは、「温泉」「旅行」「美術館・博物館めぐり」でした。
私、近場で良いんですよ。頻度も少なくて良いんですよ。細かいデータやうんちくとか、覚えられないんですよ。
・・・でも、好きなんだもん。それじゃダメなの?
 
 
そして、趣味以上に困る質問が「特技」でして。
「特」の字入っちゃってますからね。スペシャルなスキルですからね。
個人的には100点満点中90点以上を取れるくらいの実力を持っていないと公言しちゃいけないかなと思っています。
質問してきた相手の9割以上に、「へぇ~!それは凄いね!」って言わせなきゃいけないかなと思っています。
 
 
円滑なコミュニケーションを図るため、質問にはスマートに答えたい。
そう思い、過去に浴びた称賛の記憶(極少)を辿り、公の場で発言しても問題なさそうな内容のものを吟味した結果。
私の特技は「縄跳び」に決定致しました。
 
 
 
 
 
本気(マジ)です。
 
しかし、凄いね率9割超えの自信があるにも関わらず、周囲の反応は、
「もー、何それ。ウケ狙いでしょ?」と軽くあしらわれる、が10割です。
 
いつも政治家が使ってる言葉、こういう時に言うのかな?
 
まことに遺憾です。
 
 
よし、私の特技、
“「ウケ狙いでしょ?」って言わせる”に変更しよ。

試合。

もう嫌だ、もうツライ、もう無理、もう限界。

昔からそんな気持ちになると、頭の中であの人の声がこだまする。

 

「あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?」タプタプ 

 

そのたびに、こう思って踏ん張ってきました。

 

 

安西先生がそう仰っているでしょうが!!」 と。

 

 

今は苦しくても、耐えて耐えて乗り越えれば、きっと幸せになれる。

この苦しみが、いつかきっとこれから先の人生の役に立つ。

 

でも、ある時ふと気づいたんです。

時として、あきらめた方が良い試合もあるのではないか・・・?と。

 

そもそもミッチーは、「バスケがしたいです・・・」という熱い志をあきらめて腐ってた訳じゃないですか。

号泣するほどやりたい事だった訳じゃないですか。バスケが。

達成したい目標や叶えたい夢が根底にしっかりとあったからこそ、

二年間のブランクがあっても復帰し活躍できたんだと思うんです。

 

私が思うに、安西先生が仰っていたのは、

「自分にとって大事な試合は、簡単にあきらめちゃいかんよ」

という事ではないのかなと。

 

それなのに私ときたら、先生の言葉の表面だけを掬い取って、

わが身に降りかかる全ての試合にこの言葉を適用して、遮二無二プレイしてきました。

 

 

もっと早くにこの事に気づいていればさ、

 

理不尽な体罰や暴言を受けるスパルタな部活を引退まで頑張る事も無かっただろうし

あらゆるハラスメントがうずまくブラック企業

心身がボロボロになるまで身を置く事も無かっただろうし

ダメンズ相手にずるずると尽くし続ける事も無かったと思うの。

全部、「志」のない試合だった。ただ耐え忍ぶ事が目的であり目標になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

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だが、そろそろ自分を信じていい頃だ。

今の私はもう十分あの頃を越えているよ。

おう、私は仮家、あきらめの悪い女・・・

 

もう私には、快楽しか見えない。